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鈴幸日記

( 2005/02 ← 2003/04 → 2003/03 )


[ 未来を見つめた中国木材 ]
私たち十四日会では、今まで勉強会を含め色々な工場を見学させて頂きましたが、今回の研修先広島・中国木材は、「百聞は一見にしかず」まさにその言葉どおり、今までの中で一番の驚きと感動がありました。
まずは37.900坪の郷原工場(プレカット、乾燥、集成の工場)の見学です。
24時間フル稼働のプレカット工場は、3班2チームで月平均14500坪(一日17〜8棟)加工するそうで、今までプレカットでは出来なかった加工など皆無で、最新の機械が入っていました。他のプレカット工場と違う点は、広く余裕のある通路で、働いている工員は笑顔で働いているのが印象的でした。
乾燥工場は、業界最大の乾燥設備群で、その大きさに我々一同驚くばかり。その中をオートメーションの車が材木を積んで、乾燥室へ運んで行きます。二週間かけて乾燥された材は、広大な倉庫で一週間常温で保管する。平均含水率15%になった材は一本ずつ選別され、プレーナー加工され正確な寸法に仕上がって行きます。
集成工場では徹底した品質管理のもと、これらの乾燥材を強度検査し、外側に強度の高い物を張ったラミナ・ビームを生産していました。
次に呉本社工場39,700坪の見学です。ここでは、製材工場と貯木場を見せていただきました。製材工場は三層・四層になっていて、原木が二階・三階・四階と上に登っていくと製品になるように仕組まれていました。私たちが普段担いでいる米松の梁が物凄いスピードで出来上がっていく様は、とても迫力がありビックリしました。
本社ビルの屋上へ上がり、北米(シアトル)から大型タンカー船で直輸入された、山積みの米松の原木を下ろす貯木場を見ました。この一回で3万立方M入った原木は、一週間で使い切るそうで、国内シェアNo1の意味がこの背景を見るだけで良く理解出来ました。
見学が一段落して社長である堀川保幸氏のお話を聞く事が出来ました。
堀川氏は「高品質の商品を低価格で供給する」という課題をもうけ、コスト削減は大量生産によって進んでいくと言っていました。又九州で杉と米松を組み合わせた集成材を始めるらしく、ドライ・ビーム、ラミナ・ビームからさらなる新しい製品を開発、世に送り出す話、さらに関東から北への進出、日本全国を見越したスケールの話をして頂き、我々一同感動いたしました。
ただ、今回の研修旅行での残念だったのは、我々十四日会だけではもったいないと思ったことでした。このような企画の時には準備期間をもっと増やして他の会の人たちを交えて大勢で見に行けば良かったのでは、と反省しています。


2003/04/09(水) 晴れ


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[ 管理者:鈴幸木材 ]


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